本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

ボッタクリバーで働いてる女性

「1時間5千円ぼっきり」ポン引きを信じた客が座ると、隣に付いてバカスカ酒を飲む。客がトイレに立った隙に追加注文を頼む。女の子の飲み物代は別料金で、40パーセントのサービス料金が加わるから1時間もいれば5万10万は当たり前。

レジで驚いた客が怒鳴り散らすと、いかついボーイがでていく。
「こんな金、払えるか」とゴネた客にボーイが殴る蹴るの暴行を加え死なせてしまったとか。私が働いていた当時も、暴力沙汰は日常茶飯事だった。ひとつ間違えば自分が殺人事件の加害者になっていたかもしれない。

「ボッタクリバーで働いてる女性を取材してみない」

そう編集部に声をかけられたとき、2つ返事で引き受けたのは、なぜわざわざ加害者であり続けることを選ぷのか、それを彼女に聞いてみたかったのだ。取材当日、立っていたのは、原色ミニス力に厚底ブーツを履いた金髪の女のコ。とても30に見えないその人が、アキナさん(仮名)だった。

なんでボッタクリやってるかって?そんなこと聞かれても答えようないよ。たまたま友だちが勤めてたのがボッタクリで、誘われたから働いてるだけで。あーアタシ、家の都合で5才から小学5年まで千葉の施設で育ったんだ。両親が離婚して、姉貴は母親のとこ。アタシと2人の弟は東京の父親に連れ戻されたわけ。そういうのが影響してんのかな。施設を出て普通の小学校に編入した時は人と喋るのが怖くてさ。ほら、転校生ってそれでなくてもイジメの標的じゃん。

今はこんなおしゃべりだけど、昔はすっげえ無口で暗いヤッだったんだ。中学に人ってからもそんな調子だったからヤンキー軍団に目をつけられてさ、トイレや体育館の裏でよくボコられてたよ。水かけられたり、持ち物隠されたりとか。でもあるとき思ったんだ、やり返そうって。で、いつものようにトイレで4人の女に囲まれた瞬間、リーダー格の頭を鷲づかみにして床にがんがん叩きつけた。気がついたらリーダーの顔はボコボコ。それでイジメはなくなったけど、学校じゃ友だちできなくて、自然に街で遊ぶようになったわけ。

トビ職の父親は朝4時に起きて午後5時にはタ食を食べないと気が済まない堅物だから、夜中にこっそり家を抜けて朝4時までに戻るって生活かな。中2ぐらいからタバコ吸いながらブラブラしてた。アタシ、そのころから背が170あったから目立ったらしいんだ。「生意気なツラしてんじゃねえ」

って、よくいちゃもんつけられたもん。女同士、殴り合いしたことも1度や2度じゃないもんね。でもね、ケンカの後は、「どこに住んでるの」「学校つまんないよね」なんて話になる。

波長が合うって感じで、だんだんそうやって知り合った仲間のたまり場に出入りするようになったんだ。別に何するってわけじゃないけど、その辺の原チャリ盗んで乗りまわしたり、ナンパしてきた男に酒をおごらせたり。親から小遣いもらえなかったんで、スナックのバイトして金作ってた。先輩の家から保険証持ち出して歳ごまかしてさ。不良かな?そんな風に思ったことないよ。だって周りはみんなそんな感じだったもん。アタシ、中学出ると高校行かずに美容師の専門学校行ったのね。で、1年間、真面目に美容師を目指したんだけど、卒業と同時に、積もり積もった父親への反発が爆発して家を出たの。調べたら母親が神奈川県にいるのわかったから、行って父親のことぶちまけてさ。本当は、一緒に家に戻ってほしかったんだよね。そしたら、アタシも普通の子みたいに自由になれるじゃん。でも彼女、スナックのママやりながら若い男と暮らしてた。アタシも他に行くとこないし、店を手伝いながらそのまま同居して。2コ上のサラリーマンとつきあって、初体験済ませてさ。こういうのもいいかなって思い始めたころ男と別れて、なんか居づらくなっちゃったんだ。で、また家出。それが16の夏だよ。
歳をごまかしてボッタクリバー入店
東京に舞い戻り、しばらく仲間の家やたまり場を転々としてたんだけど、金ないと肩身狭いじゃん。「簡単な仕事だし金になるよ」って誘われて、八王子の店に面接に行ってみたのね。で、「こういう仕事の経験ある?」って聞かれたとき、普通の飲み屋だと思ってたからあるって答えたら、ソク採用されて。多少のお触りは覚悟してたけど、まさかピンサロで、しかもボッタクリだなんて予想もしてなかったよ。

その日のうちに店出てさ、40くらいのサラリーマンの相手したんだ。そしたらそいつ、いきなりパンティの中に手を突っ込んできた。

「何すんの、あんたー」

って、思わず突き飛ばしちゃったよ。そしたら店長がすっ飛んできて、客を叱るのかと思ったらアタシに怒鳴るんだ。

「お前、セックスしたことあるだろ。彼氏にするみたいにやれ」

それで改めて話を聞いたら、そこは本番アリの風俗で、おまけに客からドンドン金を巻き上げろなんていわれてさ。まあ、おかしな店だとは思ったんだ。看板のネオンは切れてるし照明もやけに暗いし。おまけに、ボックス席の間に観葉植物が置いてあって隣が見えない。飲み屋って感じじゃないもん。

「アキナごめん。言おうと思ったんだけどさ」
ともだちは謝ってくれたけど、辞めようとは思わなかったな。だって、お金が必要だし、ま、いいかって。抵抗がなかったわけじゃないけどアタシ負けず嫌いだからさ。2カ月も経つころにはすっかり馴染んでたよ。
客に抱きつきサイフを探り
店のシステムは、タケノコハギっていうのかな。気持ちいいサービスをするからって、どんどんお金を巻き上げていく方式。キャッチのおにーさんが「5千円で飲み放題」とか言って連れて来るじゃん。でも、5千円は入場料で、席に着いたら30分1万円のセット料金がかかる。そこでもう怪しいんだけど、酔ってる客が多いからほとんど払っちゃう。そのときボーイがサイフの中身をチェックして、いくら持ってるか横に付いたアタシたちに耳打ちしてくるわけ。1万しかなけりゃ、薄い水割りを1、2杯飲ませてハイさよなら。

ある程度、金があればガンガン安酒を飲ませる。で、いい感じにデキ上がってきたら「気持いいサービスがあるんだけど」って、思わせぶりにささやくんだ。それからが腕の見せどころで、手コキ→フエラ→本番って段階を追って金を払わせていく。手でシコシコしながら「もっと気持ち良くなりたいでしょ。あと3万でスッゴイことしてあげる」なんてさ。バブルが弾ける前だったから、景気良かったよ。20、30万円入った財布をポンと出して「これで遊ばせてくれ」なんてヤツもいたし、話しただけで10万くれた客もいる。

そうはいっても、気前がいい客の方が少ないからアタマは使ったよ。例えばさ、いくら持ってるかわからない客もいるじゃん。そういうときはとりあえず裸にしちゃう。で、おっぱい触らせながら抱きつくフリをして、片手で上着の内ポケットを探る。ひざまずいてフェラしながら、足元にずり落ちた客のズボンを探ったりね。慣れれば札の大きさで万札かどうかわかるんだ。で、抜く。ひとまずソファの溝に隠して客が帰ったら店長に持っていくわけ。
1人でどうしようもないときは、連携プレイ。「3Pしようよ」っていわれて断る男はいないから、他のコを呼んで、アタシがサービスしている間に抜いてもらう。別に客に悪いとか、犯罪だとかいう意識はなかったなあ。女の子5、6人で、わいわい言いながらゲーム感覚っていうか遊びの延長っていうかさ。客を身ぐるみ剥がせないと悔しかったぐらいだもん。

給料はね、1日1万円の保証金プラス、客から取った額の3割バック。16、17で月に100万は稼いでたよ。でも、貯金なんてゼロ。ホストクラブの飲み代と洋服代で消えちゃった。女子高生がホストに貢いでるってのが社会問題になってるけど、そんなの10年以上前からやってるよ。やっぱ、ストレスが溜まるから、どっかで発散させないとさ。服は子供のとき買ってもらえなかった反動だと思うけど、着もしないくせにブティックとか入って衝動買いしちゃうわけ。あとは何かな。ああ、その辺で暇してる車持ちのプータロー男を専属アッシーとして雇ってたよ。
20万やってさ、ポケベル鳴らしたら夜中でも何でも送り迎え。あのころがいちばん面白かったかな。
警察に連行されるもお答めナシで釈放

ヤバイこともあったよ。いきなり私服刑事が店に踏み込んできたんだ。アタシは待機中で、常日頃店長に言われてたからとっさにコンドーム隠してさ。ボラれた客が本番やってるってチクったらしいよ。アタシも客や他のコと一緒に警察署にしょっぴかれた。ナニがマズィって、アタシそんとき17だったから、身分証明証出せっていわれても出せないじゃん。

心臓バクバクさせながら、ないっていい張ったらそれで通った。仲間に兄貴のフリして迎えに来てもらってセう。警察もアマイって思ったな。それからは怖いもの知らずっていうか知恵がついたっていうか。店に金を?割も取られるのがバカらしくなってさ、売上を折半する契約に切り替えたんだ。そりゃ、店があってボーイさんたちがいるから安心して金を抜けるってちゃんとわかってるよ。だけどさ、アタシがカラダ張ってんじゃんってのがあるわけ。

だから、ときどき客から抜いた金を個人的に懐に入れるよっにもなったしさ。店に出すのと別に、サンダルの底に隠したりね。店長には厳しく注意されたけど、みんなやってたんじゃないかな。トイレの荷物置き場とかで万札見つけたことあるもん。そんなヒドイ店なのに、客は毎日来てた。満席で、2、3人掛け持ちでサービスすることもあったしね。話じゃオーナーがやり手なんだって。

多摩周辺に同じようなボッタクリバーを4、5軒持ってて、アタシも営業停止になったら姉妹店に行ったり、ヒマなんてなかったな。
2つ年上の客と19で結婚、離婚

それが19のとき、運命的な出会いをしたわけ。タケシ(仮名)はね、2才上のチンピラくずれで、顔が超タイプだったんだ。一応、6万もらって本番はしたんだけどサイフから抜かないでおいてさ。向こうも惚れてくれたんだか、週1で指名して来てくれて、1カ月後には店外デート。

「俺もチンピラから足を造っからお前も仕事やめろ」って言われて同棲始めて、21でボッタを引退したわけ。タケシはパチンコ屋に就職して、アタシは生まれて初めてのんびりした生活を味わったんだ。で、24才で結婚。父親には反対されたけど

「チクショー、絶対幸せな家庭を作ってやる」ってタンカ切って婚姻届に判ついた。でも、人間ってそうそう変われるもんじゃないね。タケシが真面目に働いたのは最初だけで、すぐバケの皮が剥がれたんだ。ロクに働きもしないでベンツ買ったりさ。おまけにね、覚醒剤をやってた。最初は同棲中に発覚したんだけど、もつやらないって泣くから信用したのに、サラ金に借金して続けてたんだよ。アタシはタバコすら買わないでやりくりしてたのに、ホント裏切られたよ。仕方ないからアタシがデートクラブで働いて借金返した。
合間にはテレクラに電話して1回3-4万でエンコーしたりね。でもね、ついボッタのくせが出ちゃうんだ。サイフにどれぐらい入ってるか確認するために先払いのラブホに誘ってさ、オヤジがシャワーを浴びてる隙に1万とか2万のバレない程度の額だ抜く。そんなことしながら父親への意地で結婚を続けてたんだけど、ある日、ブチ切れた。アタシのパスポートをヤクザ経由で中国人に売り飛ばしてたのがわかったんだ。心底、呆れたよ。
離婚したのが28のとき。スーツケースを抱えて知り合いの家を転々としてさ。なんか、16に戻ったみたいな気がしたよ。何して稼ごうか考えたとき、アタシができることはボッタしかないって思ったわけ。迷いもせずに八王子へ直行。また、働き始めた。援交オヤジからも抜いてたのに、久しぶりに店に出たら手が震えたよ。だって、雰囲気が前と違う。
アタシが主婦やってる間に、手口がエスカレートしてたんだ。例えばさ、金を持った客が来たとするじゃん。昔はそれでも手コキくらいしたのに、今はまったくサービスしない。ウィスキーの水割りで酔わせたら「特別な席に移ろうよ」って女のコの待機席に連れてって、寄ってたかって飲ませるわけ。ほら、ある程度酔っと、カラダが酒を受け付けなくなるじゃん。そこを入れ替わ立ち代り女の子が

「はじめましてえ、乾杯ー」って毎理矢理飲ませる。よそじゃ睡眠薬を混ぜたりするみたいだけど、そんなの必要ない。ウイスキーのウオッカ割り飲ませて、

「楽しんでるー」なんて言いながら頭をシェイクしてやればコロっといく。どんなに酒が強い男でも意識なくすよ。その間に金をいただいて、ガタイのいいボーイさんたちが繁華街の外れに捨てに行くんだ。そんなカモが月に2、3人いたかな。信じられないだろうけど、アタッシュケースに300万詰め込んで、わざわざ自慢気に見せつけるオヤジとかいるんだよ。金持ってるからサービスしろってことなんだと思うけど、バカだよね。結局そいつ、白目むいてヨダレを垂らしながら寝込んじゃってさ。ロクに歩けないから、他の客に気づかれないよう店長と女のコが両脇抱えて外に出す。

「大丈夫ですか、お客さん」なんて声をかけつつ、もう1人の女の子が後ろから、そいつの膝を左右順番に蹴る。すると不思議とョタョタ歩いているように見えるんだよね。ただ、そんときは額が額だったから、その辺の路上じゃマズイって、車に乗せて30分くらいのとこにある山の中腹に捨てた。いま考えれば、夏だったからよかったようなものの、冬だったら凍死してたかもね。あと印象に残ってるのは、全身に刺青してるヤクザ。

「関西弁だからよそ者だろ。構わず仕事しろよ」って店長からゴーサインがでたんで、持ってた100万、根こそぎいただきました。そいつは翌日、店に怒鳴りこんできたね。けど、どうせハッキリした記憶ないんだから

「うちじゃないですよ。変な因縁つけないでください」て、とぼけ倒してさ。そういう客は多いんだ。コツは、「せっかくだから遊んでってください」って中に入れて、4、5万でサービスすんの。もちろん金は抜かないよ。すると、やっぱこの店じゃないって納得して帰る。
まあ、そりゃこんな商売長くやってると、客と操めるなんてよくあるよ。例えばさ、トータル10万出したのに、タイムアウトで射精できなかったって怒り出したりね。そうなったら奥に待機してる用心棒を呼ぶだけ。アタシたちはノータッチ。なんかウマイこと話つけてたみたい。アタシがいたところは良心的なボッタクリでさ、クレジットカードを使うとか、朝まで換金して金を引き出させるなんてやんない。金を持ってる客しかボラなかったから。持ち合わせのない客は30分1万円でとっとと飲んで帰ってもらってたし。
そうそう、指名や常連の客も多かったんだよ。60万円巻き上げても「今日も楽しかった」なんて上機嫌で帰って行くオヤジとかいたもん。思うに、そういう常連の人って、金を抜いたのに気づかないんだよ。

「酔ってどこかに落としてきたんだろ」くらいにしか思ってない。アタシもボッタクリが悪いことだなんて考えたことないもん。15年ボッタクリやってるって言うと驚かれるけど、1つの会社にそれぐらい勤めてる人ってそんなに珍しくないでしょ。それと同じ。たまたま入ったのがボッタクリバーで、それを続けただけ。ま、途中でブランクはあるけどさ。それより問題なのはこれからだよ。オーナーが借金作って店を潰しちゃったんだ。他の店を探したけど、例の条例の影響で減ってるらしいんだよね。だから仕方なくソープに行くことにしたんだ。昨日、実技講習っての受けたら、思った以上に大変。もの凄い力仕事で、やってけるか心配だよ。アタシ、金を抜くテクはあるけどセックスのテクには自信ないからさ。