本当にあったリアルな怖い話・恐怖の事件 ~現代の怪談~

なんだかんだで生きている人間が一番怖い・現代の怪談ともいえる本当にあった怖い話や恐怖の未解決事件です。

男子大学生が謎の死・犯人は同性愛者にレイプされ脅迫されていた友達だった

埼玉県所沢市の分譲マンション7階踊り場から、断末魔と思える男の悲鳴がとどろいた。
しかしすぐに飛び出し様子をうかがった住人は皆無。5分ほど後、血だるまの被害者を目にした住民の1人がようやく110番通報し、辺りは早朝から騒然とした雰囲気に包まれた。
一報を聞いたマスコミにも異様な緊張が走った。この日は世間の目を集めていた
西武鉄道事件がハネる(動く)ので、このマンションには同社の関係者が多く住んでいたからだ。
「まさか、X デーに重要人物が消されたってんじゃないだろぅな」
「そぅいや西武の社長も自殺しちゃったしな」
大慌てで現場に駆けつける記者の姿もあったが、被害者が私立大2 年の橋本勉さん( 仮名23才) とわかるや、安堵の声が上がった。
橋本さんは、このマンション8 階の812号室で一人暮らし。トランクス1枚の姿でうつぶせで死んでおり、胸や腹などに20力所ほどの刺し傷があった。血痕は踊り場から橋
本さんの部屋まで点々と続いていたという。
埼玉県警搜査一課はすぐに殺人事件と断定し、所沢署に搜査本部を設置する。部屋を物色された形跡がないことから怨恨の線が濃いとみて調べていたところ、ほどなく橋本さんの部屋に出入りしていた高校時代の同級生、五十嵐公傅( 仮名23才) の存在が浮かんだ。
橋本さんの通夜で涙を流す五十嵐の姿は、刑事たちの目にしっかり焼き付いていた。
「キミ、あの日の朝はどこで何してたの」
「そりゃあ自宅で寝てましたよ。あんな朝早く何してろっていうんですか」
「そっか。んで、その左手の傷は一体どうしたんだ」
「これは、その、料理作っててやっちゃったんです」
「料理なあ。若い男にしちゃいい心がけだ。ところでさあ、橋本さんは本当に可愛そうだよなあ、あんなに刺されちゃって。よっぽど恨みでも持たれてたのかね」
「どうなんでしよう、ボクにはよくわかりません」
ホシかどうか確信が持てなくとも、刑事という人種は手を変え品を変えネチネチと同
じことを参考人にぶつける。この方法で新しい情報が得られることも少なくないし、「私がやりました」と自供するケースも珍しくない
五十嵐の場合は後者だった。刑事の執拗な追及にいくつもの矛盾が生じ、あっけなく犯行をゲロった。殺人容疑で逮捕されたのは、事件発生から2 週間ほど経った3 月16日のことだった。
「用事があると呼び出されたのに、包丁を持ち出して悪ふざけをされたうえ殴られたので頭に来てやった」
五十嵐の供述はわかるような、わからないような中途羊端な内容だったが、早期解決
に当局もマスコミも一安心。世間の記憶も、あっといぅ間に薄れたのだが…。
(どうしてこんなことに、なつちまったんだろぅ)
五十嵐は、脈打った陰茎をロで嫌々もてあそびながら、死んだ魚のよぅな目を泳がせた。頭上からは橋本さんの荒い息づかいが聞こえてくる。ほどなくドクドクと大量の粘液があふれ出てくると、あわててティッシュに吐き出した。
(ざけんなょな。ロに出すのはやめてくれっていったのに)
そぅ思ったものの言葉にはせず、黙って洗面台に向かった。橋本さんは目を閉じ快楽の余韻に浸っていた高校時代は、ごく普通の友達だった。五十嵐は私立大を中退し、小説家を目指して専門学校のノベラィズ学科に再入学。昨年3 月に卒業していた。
同時期、別の私立大に通っていた橋本さんは自宅に『シャドウアィ探偵事務所』を設
立する。探偵事務所でアルバイトをし、仕事を回してもらぅ約束を取り付けていた。
もともと812号室には家族4 人で住んでいたが、父が中国に転勤になり、母と弟はついていった。一人で居るには何かと広い。助手もいる。仕事を始めるに当たって、橋本さんは五十嵐に声を掛けた。飲み会などで顔を合わせており、互いの近況は知っていた。
「つ一わけなんだけどさ、オマエ、どこかに就職するわけじやないんだろ?オレの仕事手伝ってくれょ」
「そうだなあ、でも小説書く時間がなくなんねえか?」

「平気だって。スケジュールがガチガチになることなんてあり得ねえし、そこいらは適当にやってくれりゃいいから。小説のネタだって増えるしさ」
「わかった。やらしてもらぅわ」
五十嵐はかねてから橋本さんのことを尊敬していた。頭がいいし、行動力もある。一緒に仕事をしてカネも入るなら断る理由はない。
ネットに出す広告が五十嵐の担当となり、最初は同県三芳町の自宅から通っていたが、9月頃から泊り込むことが多く、年末には自宅に帰ることも少なくなっていた。肝心の小説はほとんど手付かずだった。
慰労会をかね2 人で箱根に温泉旅行へ行く。五十嵐は浴室で全裸になり、ふざけてポーズをつくった。橋本さんは笑いながら写真を撮った。酒を飲んだうえでの単なるじゃれ合いのはずだった。
橋本さんが豹変したのは今年1 月末だ。高校時代に柔道部の主将だったその体が、ひょろひょろの五十嵐に突然のしかかった。
「お、おい、何すんだよ!」
「いいから大人しくしろよ」
「ふざけんなって! 抵抗のすべはなかった。頭上で両手を押さえつけられ、腕の付け根にはひざを置かれた。中に陰茎をねじ込まれ、グリグリとかき回された。男の体で一番大事な部分だと思うと、嚙むこともできなかった。
このとき、橋本さんは射精に至らなかったが、そそくさとズボンをはいた後に予想もしない言葉をぶつけてきた。
「年末に撮ったオマエの全裸写真あるだろ?場合にょっちゃ名前と住所と電話番号を付けてバラまくからな。引っ越しても住所なんかすぐに割れるぞ」
口先だけの脅しとは思えなかった。心が強く、トラブルを起こした相手に対して執拗な嫌がらせをする場面を何度か見てきた。
ネット上のファィル共有ソフト「winny」などを使いこなし、バラまく技術も持っていた。
狙って撮ってたのか…
五十嵐は屈辱と怒りに打ち震えた。五十嵐は屈辱と怒りに打ち震えた。思い起こせば、橋本さんが女性の話題に興味を示したことはない。が、まさか同性愛者だったと
は。今日までは、そんな素振りもなかったのに、いったいいつから自分をそういう対象して見るようになったのか… 。しかし、例え何がどうであろうとも、もはや言いなりになる以外の選択肢はなかった。
時には手で、時にはロで… 。大概は手の平に射精された。フェラチオの際には「歯を立てるなよ」ときつく命令された。自宅に戻ることもできた。実際、何度かは「終電で帰る」と言ってみたこともある。が、その都度、橋本さんに「まだいいじやん」「危ないから朝になつてからにしろよ」「やつてほしい仕事が残ってる」と引き留められ帰れば写真をバラ撒かれるんじゃないかとマンションに残らざるを得なかった。
やがてコンビニに買い出しに行っただけで
「オマエどこにいるんだ。心配するだろ」と携帯に電話がかかるようにもなった。五十嵐は不眠症に陥った。
事件前夜の3月2日、いつものように手淫をさせられ、なんとか理由を付けて帰宅に成
功した。が、眠れない。目を閉じれば( このままずつとヤツの奴隸なのか) と絶望が襲ってくる。この状況を抜け出すにはどうすればいいんだろう…。考えた末、橋本さんを殺して放火することを決意する。
3日未明、着替えをリュックに詰め込み所沢へ。途中、コンビニでライターとオイルを買った。マンションに到着するや、防犯カメラを警戒して非常階段で階段へ上がった。見慣れた812を合鍵で開け、台所から包丁を取り出すと寢室に入り、寢ていた橋本さんを切りつけた。が、橋本さんは反射的に抵抗。体をつかまれ、壁にぶつけられてしまう。「ぅおおお」「ぐへつ」
言葉にならない声を上げながら、橋本さんは玄関から外に飛び出した。が7階の踊り場で激しく転倒。追いついた五十嵐がさらに切りつけると、そのまま仰向けに倒れた。事切れたよぅに見えた。でも容赦はしない。逆に持つと、心臓をめがけて2回、渾身の力で振りおろした。

「彼のダッチワイフになってしまう」
五十嵐はさいたま地裁での公判で動機についてこう話した。
「死んでよかったとは思いません。(遺族の方方に対しては) 謝罪の気持ちしかありません」
とも。弁護側は「殺人は過剰防衛的な行為」と主張し情状酌量を求めている。